wolfmasa's blog

フロンターレとプログラミング関係の話題を、気が向いたときにつぶやくブログです。

# 言葉にできない瞬間(vs鳥栖)

言葉にできない瞬間(vs鳥栖

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スタメン

嘉人、大島くんが復帰。

水曜日の試合からはネットとノボリがスタメン。

奈良くんとかエデュアルドとか、エウシーニョあたりはわりと出ている試合が多いので、疲労とか心配になってくる時期。

左SBはコミも怪我してしまったので、結局谷口くんの定位置になってしまうのか。

前半

フィッカデンティさんになって、どうなるかと思ったけど、やはり鳥栖鳥栖というべきか、ディフェンスに厳しく、特に球際での戦いがかなりハードで、審判がうまく試合をコントロールできないほど、両チームの選手が激しくやりあった、緊張感のある試合になった。

特に、うちのボランチへのプレスは激しくて、大島くんが持つと3人くらいで追いかけてくるのに、谷口くんが持っても露骨に無視するようで、本当に戦術が浸透しているんだなという感じ。

そのせいもあって、まだ大島くんが本調子じゃないのかなと思ったら、前半であっさり交代。怪我かと心配したけど、単純に風間さん的に物足りなかったようで、交代前にはケンゴをボランチに戻して、大島くんをサイドにおく布陣も試していたが、うまく機能していなかった。

その点、ネットはずいぶん流れに慣れてきたようで、鳥栖の厳しいプレスの中で、時々ボールロストはあるものの、キープすることもあり、ディフェンスで体もはれるし、何よりも縦パスを入れようと仕切りに狙っているのがいい。昔いたレネサントスのように、どこから来るか不思議な動きをすることもあり、中盤で変化をつけるための、良いアクセントにもなっていた。(レネサントスと比べるのはちょっと失礼かも、と思い直さないわけではない)

全体的には、フロンターレが単発のカウンターで狙う場面はあるにせよ、ほとんど鳥栖の思いどおりの試合運びをされ、攻められ続け、守備陣が粘り強く踏ん張ってくれた。チョンソンリョンも、ようやく本調子になってきて、時々川島君を思い出すような安心感が見え隠れして、嬉しい。

主導権を握られつつも、お互いにゴールすることはできずに、前半は0−0で折り返す。

後半

前半の途中で大島君に代わってタッピーが入り、後半もそのまま入る。

タッピーもあまりコンディションが上がらないのか、イマイチ存在感を示す試合が多くないのだが、今回の試合を見ていると徐々に復調してきているように思える。中盤でうまくボールをさばく場面が増えているようで、もうちょっと強気で剥がしていったり、シュートを狙ったり、そんな個を主張するシーンが多くても良いと思う。

武岡くんを入れ、攻勢を強めたいがなかなかエンジンがかからず、最後に原川くんを入れてようやく反撃モードになる。

鳥栖は最後までうまく守備をしながら、圧力をかけ続けていたが、さすがに最後の方は疲れてきているように思える。

そして、鳥栖の問題は、どうしてもゴール前には運ぶのだが攻撃に迫力がなく、ミスも多く、なんだかんだ言って助けられた部分は多い気がする。

鳥栖の決定的なシーンは何度となく防いだり、外してくれたりしていたけど、こちらも全く決定機がないまま時間だけが過ぎていき、鹿島戦と同様に引き分けかと諦めかけていた後半のアディショナルタイム

もう1チャンス、もう1チャンスとつないでいったボールを、悠くんがサイドで1人かわして上げたクロスを嘉人が頭で気持ちよく合わせて、1−0の勝ち越しゴール。

リスタートでそのまま試合終了だったので、本当に最後のプレーで、高速クロスをドンピシャで合わせ、そしてそれが嘉人の歴代最多得点の159ゴール目であり、かつ、浦和が引き分けだったので首位に返り咲くためのゴールでもあった。

スタジアム中が揺れるような大騒ぎで、アバンテを歌う時間もなく、とにかく喜び叫び、劇場のような、ドラマのような本当に久しぶりにすごい興奮を味わうことができた。

これだから、フロンターレのサポはやめられない。

嘉人

これでJリーグ歴代最多得点に単独でなったわけで、本当に今後数十年たっても破られないであろう大記録を目の当たりにすることができた。

言うなれば、Jリーグの歴史の中にいたような、そんな鳥肌が立つような瞬間を、最高のシチュエーションで、最高のテンションで迎えることができた。

思い返せば、嘉人をフロンターレが獲得することに決まった時には、あまり良い印象は抱かなかったし、峠の過ぎた選手を高額で獲得するような印象を持っていた人も多かったと思う。

神戸で出てはいたけど、特別すごい活躍をしていたわけではないし、W杯に出ていたけど、ストライカーというよりは、なんかうまいから出てる、という程度の印象しかなかった。

さらに、プレーは荒いし、狡猾で挑発するような嫌な感じの選手だと思っていたし、茶髪でチャラい印象もあった。

それが、開幕すぐの試合、確か鳥栖戦とかもあったけど、チームがうまくスタートできない中で、1人気を吐いてゴールを決め始めてから、もしかしてすごい補強したのでは?と思うようになった。

フロンターレサポとしては、確かジュニのようなスーパーブラジル人を求めていることもあって、日本人のフォワードにはあまり期待していなかったのあるし、ジュニがベースだから点取り屋に対するイメージは本当厳しいものがあったと思う。

それを、期待を裏切ることなく、時には個人技で、時には周りとの連携で、必要があれば中盤での組み立ても、ケンゴがもう1人できたような、八面六臂の活躍を始め、気付いたら得点王になり、気付いたらそれを3年連続で当たり前のように達成していた。

ついこないだ100ゴールを祝っていたような気もするけど、それが159ゴールになり、あのカズやゴンを抜き、寿人も抜き、Jリーグで誰よりも点を奪った選手になっていた。

怪我だけはしないように(していても我慢できるならそれも良いけど)していれば、自ずと200ゴールも見えてくる。

嘉人のピークは、まだまだこれから。

川崎の嘉人!