wolfmasa's blog

フロンターレとプログラミング関係の話題を、気が向いたときにつぶやくブログです。

眠い目をこすりながら(YAPC Asia 2015 Day 1)

yapcasia.org

前夜祭を含めたら二日目の気分だけど、実は今日から本番。

国際展示場も混んでるな〜と思っていたら、下でやっている鉄道模型のショーにたくさん人が流れていった。。。

確かに、客層が違いすぎると思った。

10回目にして初めての参加なのに、調子に乗ってTシャツなんか着てみて、参加。

この辺は、フロンターレのユニ着て街中を歩いているので、鍛えられた感。

オープニング

昨年のGOの発表も聞いたし、Rebuildでも声は聞いたことがあったけど、Makiさんを直接見るのは初めて。

英語もペラペラだし、エネルギーあふれる感じで、さすが代表って感じ。

メリークリスマス

有名な、ラリー・ウォール氏のセッション。

YAPCだけに、現在開発真っ最中のPerl6に関するセッションかと思いきや、トールキンホビット指輪物語の紹介からスタート。

長々とトールキン作品について説明したのち、実はそれぞれがPerl5とPerl6に対応しているというつながり。

自分はPerlについて詳しくないけど、Perl6の開発に15年かかっているという話があったようで、そうであればもはや、やりきることがとてもすごいようにも思える。

具体的な内容にはあまり触れなかったけど、正規表現など、いくつかの改善が盛り込まれる予定という話を含めて、Perl6への期待感をあおる内容。

Managing Containers at Scale with CoreOS and Kubernetes

Kubernetesというツールの紹介とDemo。

コンテナは1プロセスであり、コンテナを使った実行システムの制御をKubernetesで行うイメージ。

実行処理単位(実際にはプロセスのイメージ、仮想マシンと言うべきか)をNode、アプリの実行単位をPodと呼び、どのPodをどのNodeで実行するかなどの管理をKuvernetesで行うようだ。

www.publickey1.jp

そのような概要の説明の後に、具体的なサンプルアプリを用いて、10ノードに並列で動かし、途中バージョンアップなどを含めてわかりやすくデモしてくれた。

素養がないので、ベーシックな仕組みやアーキテクチャの部分は理解が遠く及ばないけど、むしろDockerやCoreOSの動作をちゃんと見れたのがとても参考になった。

TBD(matz)

Rubyの話を織り交ぜつつ、基本は最近アイデアベースで開発したStreemの話。

過去の著作を見ていると、matz本人は、今でも割とRubyには満足しているようだけど、それでもいくつか反省があるという話から、それを解決するのがStreemで試したかったことという流れ。

ちなみに、反省点はPerl関数型言語から拝借した仕様だから、というのも、所々に見られた言い訳で、自分の考えたRubyを好きだからということだろう。

質疑応答で、Rubyの反省がいくつかあるという点を集中的に拾われてしまったので、99.8%はRubyはいいところばかり、という点を改めて強調する羽目になってたのが、ちょっと面白かった。

Streem自体は、最初2014/12にyaccの動かないアイデアレベルを公開したら、思わぬ反響があって、嬉しくも、怖くもあったという感想のようだった。

マルチコアなどでデータをパイプライン的に処理するということを考えたときに、現在のシンプルな仕様の拡張であっても、マルチコアが一般的になった昨今の状況であれば、意外に有用なケースも多いのではと、将来的な可能性についても言及していたのが印象的だった。

小休止

狙いのセッションがなかったこともあり、ふらふらと入ろうとしたら、2つのセッションに満員で断られ、入った1つもあまり聞きたい内容じゃなかったので中座し、30分くらいロビーで小休止。

それでも、さすがにYAPC、歩いているだけでRubyのコミッタはそこらじゅうにいるし、話し終わったmatzがくつろいでたり、Diceさんが立ち話してたりと、ネタには困らない感じ。

ロビーを歩いていると、窓から海が見えるのも、個人的にはいい雰囲気。

Podcast を支える技術、エンジニアのためのWebメディア、そしてCPAN

いつも聞いているwada.fmのyusukebeさんのセッション。

前のひとでさんが早く終わったようで、前説も自分でやる徹底ぶり。さすが一人語り王。

www.slideshare.net

コンテンツを作って配信する側に立つという意味でも、Podcastを配信するというのはとてもよいこと、という言葉が印象的。

  1. システム編
  2. コンテンツ編
  3. オーディオ編

この順序で説明が進められたが、全体を通して、やろうと思えばいくらでも凝れるけど、ミニマムではじめようと思えばやらなきゃいけないことは実はかなり少ない。

つまり、やる気さえあれば、簡単にはじめられるよ、ということも強調していた。

システムは、フィードさえあればとりあえず配信はできるので、S3なりさくらのVPNなりで環境を作れば最低限は簡単に完了。

あとは、ドメインとかホームページとか、iTunesへの登録とか、できる範囲でやればいい、って感じ。

コンテンツは、主にwada.fmでやっている一人語りはつらいよ、って話。

ジングルなどのポンだしと呼んでいるiPadの効果音を、先日のRebuild Meetupで宮川さんに”ごまかしてる”と言われたことがよほどショックだったようで、ここでも繰り返し言ってた。

まぁ、宮川さんが言っていたように、強引に入れてしまい、話がうまくまとまっていない時があるのでは、という指摘にも一理ある。

それもトークのリズム感という意味では大事な要素かもしれないので、程度問題というか、ケースバイケースかもしれない。

オーディオは、よくPodcastで話している通り、凝り出せば出費がかさむので、大変という話が中心。

質問

隠れた目標ということで、YAPCで1回以上質問するぞ!と思っていたので、他のPodcastを聞いたり参考にしてるかを聞いてみた。

すると、意外にも私も聞いているelle-heightを、一人語りという点で聞いているという回答。

elle-height.ellekasai.com

気にせず聞いていたけど、確かに一人語りって他にはほとんどないんだろうか。

宮川さんもそうだけど、この人の声もいいんだよね。podcastは声命。

水やり通信

水やり通信

  • chezou&berserga
  • ゲーム/趣味
  • ¥0

久しぶりに話すことのできた、Ingressつながりでもあるchezouさんのpodcastも紹介されてた。

wada.fmがきっかけということを書いてあって拾われた感じ。

chezouさんの発音が、yusukebeさんは”ちぇぞうさん”と言っていて、私が脳内変換してた”ちえぞうさん”とギャップがあって変な違和感。英語難しい。

Lightning Talks Day 1

初日最後のセッションである、LT大会。

1つ1つ説明するとあれなので、全体的な印象を。

とにかく、運営・聴衆・発表者すべてが、今まで見てきたLTの中で圧倒的最高峰だった。

運営は、発表間のつなぎを飽きさせずにスポンサーの宣伝っぽいネタを入れ、時間はきっちり測り、キビキビ進行。

聴衆はもうノリノリで、驚き、笑い、割れるような拍手で、とってもいい雰囲気。

発表自体もすごくて、それぞれ導入からオチまで作り込んでいる中で、いくつかの開発した中身についてもさらっと流すのが勿体ないくらい手が込んでいて、時間にも結構おさめてくる。

動画でアップロードされることを期待しつつ、会場の雰囲気までは感じられない(youtubeだとむしろ違和感!?)だろうから、

これを現場で、肌で感じることができて、本当によかった。